腎尿管結石の治療
腎臓から作られた尿は尿管(直径6~8mmの管)を通って輸送され膀胱から排尿されます。しかし尿にはさまざまな物質が含まれており、なかには結晶化して腎結石を形成することがあります。この結石が尿管に落ちて詰まると尿の流れが悪くなり水腎症という状態になります。この状態になると激しい腹痛、発熱、血尿など多彩な症状を来たします。自然に排石されることもありますが、全く移動することなく重症化する例も有ります。以前は結石の治療はすべて開腹手術で行っていましたが、最近医療が著しく進化し、患者さんの身体的負担が少ない治療法が出現してきました。
当院は平成元年に青森県で初めて体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を導入し、患者さんにメスを入れることなく結石の治療ができるようになり、患者さんに高い評価を得るようになりました。内視鏡設備も充実しており、細径尿管鏡や、軟性尿管鏡なども多種類備え、従来であれば治療困難であった結石の治療も成功させています。青森市内で唯一の尿路結石治療センターとして以後年間300例以上の尿路結石患者を治療しています。