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放射線部

放射線部の役割

 放射線部は放射線や超音波を用いた画像診断装置による診療画像の提供と体外式衝撃波結石破砕装置を用いた腎-尿管結石破砕治療を行っております。
 診療放射線技師7名と事務員2名、結石破砕治療専属の看護師そして医師が力を合わせて患者さんの日々の診療・検査・治療に携わっています。

放射線部の取り組み

 放射線部では、”迅速かつ正確な検査”、”安全・安心な治療”を信条として、患者さんに”やさしさ、誠実さ”を感じていただけるよう取り組んでおります。
 また、診療時間外の検査については、待機(夜間呼び出し)当番の診療放射線技師、看護師が24時間対応しております。

CT操作室

ESWL操作室

画像診断

一般撮影

立位撮影装置FPD
X線を用いて胸部、腹部(主にKUB)、骨・関節、歯を撮影しています。
 
※KUBとは腎尿管膀胱を含めた臓器形態や尿路結石診断のための泌尿器科診療における腹部の撮影方法です。

X線透視検査

透視装置Ultimax
 泌尿器科では内視鏡と併用した尿管ステントの留置・抜去や造影剤を使用した腎尿管膀胱の形態、機能評価を行っています。
 また、血管造影検査(時にDSA併用)も可能ですが、当院では主に血液透析患者さんのバスキュラーアクセス(以下;VA)のカテーテル治療に使用しています。
 
※血液透析患者さんが造影剤アレルギーの場合は超音波診断装置を併用したカテーテル治療が可能です。

CT検査

CT装置本体
 CTとはX線を360°照射し、そのデータをコンピューターを使って作製した人体の輪切り(断層)画像を見る検査です。近年では輪切りだけではなく、3次元画像なども作成できます。
 当院では頭頸部、胸部腹部骨盤部のスクリーニング検査、透析患者さんのVAや下肢ASOの評価などに使用しています。
 また、2015年5月導入した80列マルチスライスCTのデュアルエネルギースキャンにて尿路結石の質的評価が可能となりました。

超音波画像診断装置(以下;エコー)検査

エコー装置
エコー装置
 当院ではエコー装置を放射線部で管理していますが、エコー検査は放射線ではなく超音波を用いた画像診断検査です。エコー検査は被爆がなく低侵襲な検査として広く知られています。
 主に泌尿器科医師による腎・膀胱・前立腺の評価や内科医師による消化器領域の評価、臨床検査技師による血管評価に使用しています。
 また、近年ではエコー検査によるVA評価が注目されていますが、当院においてもVA評価を診療放射線技師、臨床検査技師が担当しております。

結石破砕治療

 当院では、ESWL装置を使用して結石破砕を行います。ESWL装置とは、体外式衝撃波結石破砕装置の事で、超音波の一種である衝撃波を発生させて結石破砕を行う装置です。衝撃波は、同じ媒質中でなければ伝搬しないため、水の組成に近い人体に水風船を密着させ、水風船を介して人体内に衝撃波を伝搬させます。そして結石部位に照準を合わせることで、骨や隣接臓器に影響を与えることなく、結石破砕を行うことが出来ます。
 
 破砕治療は、レントゲンを用いて結石に照準を合わせ、照射中の呼吸や体動による位置ずれに注意しながら、低エネルギー・低周波で約1時間程度行います。時間をかけて低エネルギーで行うことで、破砕効率を上昇させ、副作用の併発を低減させることが可能となっています。
 
 破砕終了後、結石には無数のひび割れが起き、7~8割の結石は2~3週間で自然排石されます。
 
 通常結石破砕は1~2回で終了しますが、尿管粘膜に埋まった結石や大きい結石、硬い結石の場合は、長期間行うこともあります。
 
 また、患者さんの病態により結石破砕を行えない場合もありますので、事前にご相談頂く場合もあります。
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